おもちゃ作りで考えていること
<あそぶことはコミュニケーション>
子どもは言葉が通じなくても友達になれちゃうなんてよく言われますが、「おもしろい!」や「楽しい!」を共有できれば自然と仲良くなれてしまいます。もし「おもしろい!」「楽しい!」気持ちを伝える相手がいなかったら…、おもしろさ、楽しさも半減すると思います。
やっぱり遊びはコミュニケーション。
「おもしろい」や「楽しい」を伝えようとしたり共有しようとすることが他人との関係を築いていくきっかけになります。親と子や友達で一緒に遊ぶことは一人では得ることのできない経験や関係を生み、その積み重ねが生きていく糧になるのだと思います。
<楽しく遊べるおもちゃを選ぶことは親としての大事な仕事かも>
あそぶことが人との関係を築くきっかけになるものだとしたら、おもちゃは小さな子どもの成長において重要な意味を持つかもしれません。
より楽しく遊べるおもちゃを用意してあげたいですが、好みは違って当たり前ですので、「私の子は何が好きで何に興味があるのか」を注意深く観察してより楽しく遊べるおもちゃを選ぶことは親としての大事な仕事かもしれません。
『知育おもちゃ』なんて商業ベースの売り文句。言葉や数字を覚える手助けをしてくれるおもちゃはあるけれど、IQが良くなるおもちゃなんてありません。フライパンでもしゃもじでも、ヨーグルトの容器やペットボトルにティッシュペーパー、口紅や櫛、リモコンに鍵、何でもおもちゃになるんだから、数字や言葉を覚えられなくても、見かけのデザインが美しくなくても全く問題ありません。
「私の子が好きで楽しいと思うこと」を選んであげたいですね。そして子どもの「おもしろい」や「楽しい」を共有できるように、一緒に遊んで時間を過ごすことが大事だと思います。
<おもちゃ作りのコンセプト>
うまくいくことに達成感を
ちょっとしたことでもうまくいった経験や達成感やが前向きな人を作ると思います。ちょっとした要領で上手くいったり失敗したり、でも上手くいったときには達成感を得られるような「やったー!」なおもちゃを考えています。
意外な動きに驚きと好奇心を
びっくりからくる驚きが、好奇心と探求心を生み、自分で考えようとする力になると思います。「びっくり?!」するけど顔を見合わせて笑っちゃうような、予想外の動きや遊び方のある「びっくり?!」なおもちゃを考えています。
工夫することで遊びの拡がりを
自分で考えたり、工夫をすることの積み重ねが脳の発達や精神の成長に欠かせないことだと思います。決まったあそびしかできないのではなくて、「やったー!」や「びっくり?!」な気持ちを使って、さらに工夫をすることで遊びを拡げられるようなそんな『余地』のあるおもちゃを考えています。